当研究室では,圧縮性流体力学,数値流体力学,燃焼工学および光学を共通基盤として,「衝撃波制御」,「デトネーションと推進機応用」「先進的流体可視化」,および「爆風シミュレータ」に関する研究を進めています.
「衝撃波制御」とは,航空宇宙機周囲に発生する衝撃波の動きを制御することで,流体力学的な観点から革新的な飛行方式を研究します.惑星探査機の空力研究など大気を有する惑星も守備範囲です.
「デトネーション」とは,衝撃波を伴い超音速で伝播する燃焼波で,極めて高い圧力と温度を瞬間的に得られるため,これを利用した航空宇宙用推進機(PDE,RDE)の研究に取り組んでいます.
「先進的流体可視化計測」では,背景型シュリーレン法(Background-Oriented Schlieren)による野外での衝撃波可視化の高精度化に取り組んでいます.ソニックブーム低減や爆発安全研究に役立てます.
「爆風シミュレータ」とは,爆発で生じる爆風を実験室内で精度良く再現する装置で,事故やテロで人体内を衝撃波が伝播した際の症状解明や被害軽減に質する建物構造の研究に役立てます.